髪にはなぜ黒い色がついているの?
髪は、頭皮の下に埋まった 「毛球部」という球根のような場所で生産されます。
内部を見てみると、 芯に 「毛乳頭組織」があり、 それを包むように髪の素となる「毛母細胞」が取り囲んでいるのがわかります。
毛母細胞は、ケラチンというたんぱく質成分を内部に溜め込んで、分裂を繰り返し、 次第に上へ上へと伸びていきます。
髪に色をつけているのは、 「毛母細胞」の間に割り込むようにして存在している 「メラノサイト」によるもの。
ここで作られる色素が毛母細胞に取り込まれ、 髪の毛になっていく過程で色が定着します。
白髪ができる仕組みについて
白髪に関しては、現代の医学の力でもその原因は謎とされていて、まだ完全に解明 されていないのが現状です。
白髪になるメカニズム(仕組み)は解っていても、 「なぜ 白髪になるのか?」という根本の原因が解からないのです。
メラノサイトが髪に色をつける色素を作り出すときに、欠かせないのが「チロシナー ゼ」です。
この「チロシナーゼ」は、 動植物や微生物など自然界に広く分布している 酸化酵素です。
チロシナーゼは老化すると減少しやすい酵素であるため、 年齢を重ねるにつれて作 り出される色素が減っていき、 髪の毛に色が定着しにくくなり、 白髪になってしまうと いうわけです。
しかし、 若くして白髪ができてしまう理由としては、以下のような理由が考えられます。
【理由その1】 遺伝
白髪が目立つ時期には個人差があります。
遺伝により、 若くして白髪になる場合もあ り、早ければ10代で出始める人もいます。
【理由その2】ストレス
過度なストレスは、 自律神経、 内分泌系、 免疫系に悪影響を与えます。
当然、 毛根 にもダメージを与え、ストレスによる円形脱毛症が治る過程で、 その部分に白髪が 生えることもあります。
【理由その3】過激なダイエット
ミネラルをはじめとする各種栄養素が不足すると、美しかった髪もパサパサの白髪になります。
過激なダイエットは要注意!
注意が必要な白髪とは?
【白髪をともなう疾患】
慢性胃腸疾患、マラリア、 貧血症、 甲状腺疾患 、脳下垂体機能低下症、 尋常性白斑、円形脱毛症
上記のような病気があると、 急激に白髪が増えたり、一部に集中して白髪が発生す ることがあります。 (これらの場合は病気が治れば黒髪が復活することもある)
漢方では「髪は血の余り」 と言われています。
血が余れば (養分が豊富ならば) 髪は黒く健康になり、血が不足すると、 白髪や抜け 毛を引き起こすとされています。
また漢方でいう腎 (生命の根本)が、衰えやストレスを受けやすい体質などの場合に は、これらの強化や体質改善などを図ることにより、 白髪になるのを多少遅くするこ とができると言われています。
若白髪は治せる?
最近は新たな研究により、 若白髪も黒く生まれ変わる可能性が出てきています。
京都大学では、髪を発色させる 「色素幹細胞」 が、毛根部の 「バルジ」と呼ばれる場所に存在することを発見し、「バルジ 部分の機能を解明すれば、 白髪も黒髪に戻せるのでは~」 としています。
ただし、現時点では残念ながら、一度白くなった髪は染めるしかなく、 抜くと頭皮を 痛める可能性があり、 後から生えてきた白髪がピンと立って、かえって目立ちやすく なることもあるのでやめておきましょう。
黒い髪を保つための予防は?
若白髪を予防するには、規則正しい生活を送り、ストレス解消を心掛けることが大切 です。
積極的に摂取したい食品は、亜鉛や銅といったミネラルを含む、 牡蠣やアーモンドな どです。
このほか、たんぱく質やビタミンA、ビタミンB群、ビタミンEなど、美しい髪をつくる栄 養素をまんべんなく摂るようにしましょう。
【亜鉛を含む食品】
牡蠣、 牛肉、鶏肉、豚肉、卵、穀物
【銅を含む食品】
アーモンド、 牡蠣、 納豆、 エビ、 ズワイガニ
