更年期障害の特徴としては、 自覚症状が中心になりますが、 人によって出方は異な り、一定の症状ではなく、次々と違った症状で不調を感じます。
そのため、その辛さは他人には理解されない場合がほとんどで、多くの方が悩まれ ているのが特徴です。
⚫︎身体的要因 : 卵巣機能の低下・・・ ホルモンバランスの乱れ
⚫︎心理的要因 : 性格に依存・・・ 几帳面・完璧主義 ・環境的要因 : 家庭・職場・社会 不安・ストレス
【症状一覧】
頭痛・めまい・耳鳴り・物忘れ・憂うつ感・判断力、集中 力低下・不眠・不安感・倦怠感・しびれ・蟻走感 (皮膚に 虫がはうような感じ) ・かゆみ・知覚過敏・知覚鈍麻・肩 こり・腰痛・関節痛・背筋痛・筋肉痛・のぼせ・ほてり・冷 え・動悸・息切れ・手足の冷え・皮膚や粘膜の乾燥・湿 疹・発汗・ドライマウス・唾液分泌の異常・ドライアイ・ 食欲不振・吐き気・便秘・下痢・腹部膨満感・のどのつ かえ・月経異常・頻尿・残尿感・性器下垂感・性交障 害 ・ 外陰掻痒症など・・・
更年期障害は、今まで女性特有の症状というイメージが強く認識されていますが、 45~65歳までの男性にも女性と似たような症状が起こり、疲れが取れないという 状態から男性の更年期障害が始まるといわれています。
男性の更年期の特徴としては、精神的な症状を最初に訴える人が多いことです。
更年期障害と診断されたら・・・
気になる症状がある場合は、まず受診をしましょう!
そこで更年期障害と診断されたら、 気を落とさずに、 更年期障害と 積極的に向き合って行きましょう。
大きな病気への前兆の場合も考えられますので、「婦人科」 「女性外 来」 「更年期外来」 のいずれかで、診てもらいましょう。
更年期障害の原因は、女性ホルモンエストロゲンの減少によるホルモンバランスの 乱れです。
エストロゲンを補い、 女性ホルモンを活性化し、 バランスを整えれば更年 期障害の不快な症状も解消できます。
エストロゲンとは、 女性の卵巣で作られる女性ホルモン。
女性の体の丸みや、肌や 髪の潤いなどの女性特有の美しさはこのホルモンがあるおかげです。
エストロゲンの最も重要な働きは、 乳房や女性性器の成熟を促し、 子宮壁を厚くし 受精卵が着床できる状態を作り、規則正しく月経をおこすなど妊娠を助けることにあります。
また、コレステロールの増加を抑制し、血管を健康に保ち、 カルシウムの形成や吸収を調節し、骨の健康も保ちます。
自律神経や脳の働きを良くすることも知られています。
エストロゲンには人間の行動や情緒などを安定させる作用がある上、心の安定をは かるセロトニン分泌と大きく関係しています。
そのため、エストロゲンの分泌が低下 するとセロトニンの分泌も下がり、 心の不安定につながります。
更年期になると、 卵巣の機能がだんだん低下してくるので、このエストロゲンの分 泌が減少していきます。
エストロゲンを正しく補うことで、 更年期障害の症状は改善すると言われています。
そのエストロゲンをどのように摂っていくかが大きな問題ですが、 更年期障害の治 療に用いられているホルモン補充療法はリスクが高く、 危険性を伴います。
より自然 な形で体へのリスクが少ない方法をまず試してみてください。
毎日の食品の中から、バランス良く摂取することが体に負担のない方法ですが、よ り積極的に摂取していくのであれば、 サプリメント (健康補助食品) も有効です。
食生活の改善
大豆製品、鉄分、 抗酸化ビタミン、カルシウムを毎回の食事に取り入れましょう~ 大豆製品に含まれているイソフラボン(植物性エストロゲン)はたいへん有効です。 納豆、豆乳、 みそなど。 豆腐は体を冷やすので温める調理で摂ると良いでしょう。 他 の食品とバランスよく積極的に摂ってください。
ごま、 黒豆もおすすめです。 近年、鉄分の不足も更年期障害に関係しているといわれています。
グリーンアスパラガス、パセリ、ひじき、レバー、ほうれん草、 ぶどう(特に干しぶどう)、 プルーンなど に多く含まれているので、 積極的に摂りましょう。
また、鉄製の鍋を使うのも効果的といわれています。
年をとると体内の活性酸素を除去する力が減り、 免疫力や抵抗力が落ちやすくなります。
抗酸化ビタミンを摂るように心がけてください。
緑黄色野菜 (ブロッコリー、グリーンアスパラ、ほうれん草、小松菜など) を加熱して油で調理すると効率よく吸収され ます。
カルシウムというと乳製品のイメージが強くありますが、 実は乳製品ではカルシウム を補う事はできません。
ホルモンという生理的調節物質、 生理機能がなければカルシウムの成分を吸収するという体のシステムは働かないからです。
カルシウムを吸収 させるには、エストロゲンという女性ホルモンが不可欠になります。
ストレスの解消
楽しみをみつけてストレスをためないように心がけましょう。
ホルモンバランスの変化する更年期にストレスが加わると更年期の症状がより強く 感じられます。 日頃から自分なりのストレス解消法をみつけてストレスをためないように心がけましょう。
海や山、緑の多い公園など、 自然の中を歩くだけでも精神的にリラックスできます。
水や木にはマイナスイオン効果があり、心身ともに穏やかにしてくれます。
植物や動物などの世話は癒しの効果があります。
買い物、 エステ、 美容院、 ネイルサロン、 音楽、 映画観賞など小さな楽しみをみつけることも大切です。
自分を大切にするセルフケア
「うつ気分で悩んでいる」 「何もやる気が起きない」「ふとんから出られない」「献立が 考えられない」「こんな私ではなかったのに」 更年期障害でよく聞かれる心の症状です。
「何もできない自分に焦りを感じる」「自分が弱いせいだと落ち込んでしまう」 また、家族に話しても「なまけているだけだと言われるだけ」 「姑からは自分の時には 調子が悪くても頑張ったと言われる」 と家族の理解を得られずにますます辛い思い をしている人も多くいます。
また、心療内科で「うつ」と診断され薬を飲んでいるのに症状はいっこうに良くならな いという話も聞きます。 ただ単に薬を飲めば治るというものではないからです。
家族も医師ももっとその辛さに共感してくれれば、 更年期に起きる心の症状はもっと 楽になると感じます。
