肌を過保護(外から与えすぎる)にすると、自分の皮脂が余計に出なくなるのでは‥
では過保護にせずに、お肌のコンディションを整えるには、どんなことを意識してケアするといいのでしょうか。
今日はこのことをテーマにお話しします。
まずどなたにも理解いただきやすいように、【乾燥】の構造についてご説明します。
- 夜10時、6畳のお部屋の中で
- テーブルの上に【水】と【油】を1滴ずつ垂らし
- エアコンを強風にします(温風でも冷風でもOK)
- お部屋を密閉し(ドアを閉めて)
- 翌朝 テーブルの上の【水】と【油】をチェック
さて、テーブルの上の【水】と【油】はどうなりましたか?
もうおわかりですね‥油は残り、水は蒸発しているはずです!
しかし、【水】を蒸発させずに済む方法もあったはずです。
理科の実験みたいになってきましたが‥そうです!水と油を混ぜれば(乳化)蒸発は防げたはずです。
そこで、ここで試した【水】と【油】を、私達の【汗】と【皮脂】に置き換えます。
先ほどの例に出てきた水と油は、乳化剤無しでは混ざらないという点が、私達の【汗】と【皮脂】と違う点ですが、私達の【汗】と【皮脂】は、乳化剤を使わなくてもお肌の表面で自然に乳化します。
つまり、汗(水分)が全くでないと言う人は、よほどのことが無い限り想定できませんから。
乾燥するといわれる人のほとんどが、汗(水分)は表面に一定量出てきているものの、自分の皮脂が足りていないのです。
本来なら自分の皮脂で自然乳化が起こり、皮脂膜が形成され、乾燥や外的からお肌を守るはずが、肝心の皮脂(油)が不足しているために、テーブル上での実験と同じく、自分の汗(水分)が蒸発してしまうわけです。
そこで、その蒸発を防ぐ目的で、乳液・クリーム・オイルなど皮脂の代役をするものを勧められ、結果的には抜け出せなくなる羽目になるのです。
図らずも前回のお話の内容を少し掘り下げた形になりましたが、ではこれらを踏まえてお肌の訓練を考えるのなら、いったいどうしたらいいのか?
それは恒常性維機能を活用なさることです。
ちょっと難しい表現になりましたが、自分の皮脂分泌をできるだけ衰えさせない対応ということです。
では、自分の皮脂分泌を衰えさせないために、1番目にやらないといけないことをお教えします。
それは、「油分代わりに使用している化粧品の中身と使い方を考える」ということです。
油性成分(動物性油脂も植物性油脂)を多く含むものを連日、大量に使うことは、自分の皮脂分泌能力を減退させるかもしれません。
皮脂を補うことだけが目的で恒常性維持機能が減退してもいい方は別ですが。
同年齢のお友達よりもキレイでいたい方は、皮脂を出来るだけ油で補わない努力をなさることです。
もし頼るなら、多糖類中心の化粧品がいいでしょう(油分を避ける)。
※コラーゲン・ヒアルロン酸・エラスチンなど
ただ、そうなると、油入りのものより少しだけお肌のカサカサが心配になられますよね。
しかし、大丈夫です!
カサカサも出来るだけ防ぎながら、外敵からの防御もしながら自分の力(恒常性維持機能)を高めていく、そんな方法(しかも安上がり)があります。
化粧品の油を使う代わりに、まず水分を補給できる態勢を整えましょう!
では、どんな水分補給方法を取るのか?
はじめに分子量が小さい水を準備しましょう。
形式はスプレーボトルタイプ。
油分を溶かし込んだものは避け、少し保湿成分(水溶性)が含まれているものまでOKです。
※望ましくは水だけ(優秀な)
なぜ、分子量が小さい水・スプレーボトルタイプかといいますと、お化粧をしている上から補給できるからです。
最も乾燥を誘発するのは【風】。
エアコンに当たりながら一日を過せば、相当量の水分蒸発を招きます。
だからといって油を与えては意味がありません。
だから戦う(訓練)のです。
例えばモンゴル遊牧民さんと漁師さん。
共通しているのは、日々強い風に当たっておられること、大きなシワがおありになること。
そうお思いになりませんか?
長い目で見ると、乾燥を繰り返すことが大きなシワにつながる!ということになりますよね。
だから徹底的な水分補給が必要なのです。
分子量が小さい水なら、メイクの上から噴霧しても、お肌に馴染みが良いのでおすすめです。
油より頼りないかもしれませんが、これで十分なのです。
お肌は乾燥してくると、
- 皮脂膜が無い
- 外敵にやられる
- 危ない
- 血液を結集させよう(防衛)
- 赤くなる痒くなる など
この流れを正しく防ぐために、少し面倒でも水を持ち歩き、お顔に時々噴霧して水分補給なさるといいと思います。
表皮に定期的に水分を補給することで、お肌の中の負担も軽くなるはずです。
バンドエイドで傷を治す原理と似ています。
上(表皮)は大丈夫。治癒力を下(真皮以下)に結集させよう!そう脳に判断させることになるのでは?
つまりバンドエイドは‥傷口を密閉することで抗原(ばい菌)からお肌を守っています!
というサインが送られているのでしょう。
このバンドエイドの原理とこまめな【水分補給】はよく似ていますね
