長年こんな仕事をしておりますといろんな商品を目にしますし、取り扱い(販売)を薦められたりすることも日常茶飯事です。
そのたびに、そんな商品(成分)があるものと一旦は感心したりしますが、びっくりしてしまうのは価格の付け方です。
もちろん大きな通販会社などは末端のお客様を数十万人・数百万人持っておられますから、製造ロッドも大きいですのでコストが安くなることは当然ですし、適正な価格設定なのだと思いますが、小さな会社はそうはいきません。
だからといって、小さな会社が小さな単位(少ロッド)で商品を作ったからといって、大手企業の何倍も原価が掛かるわけではありません。
しかし零細事業者が付けた価格を見ると、「そりゃないだろう!」という設定が少なくありません。
中にはお年寄り向けに作られた製品もあり、1カ月分が5万円というサプリメントもゴロゴロあります。
1カ月分が10万円を超える商品もあります。
※多くの場合、価値が伴っていません(涙)
ひどいとつくづく感じますのは、印刷がない無地のアルミフィルムの中に粉末が5gg×30包で68,000円。
そんな商品を見たこともあります。
1包/約2,200円という計算になります。
もちろん、あまり聞かない原料を使ったサプリなどはすぐに知り合いの工場で調べますが…
上述の1包約2,200円の時は、調べたところ原価は1包35円くらいとのことでした。
35円30袋+包材=約1,300円
業者はこれに68,000円という定価を付け、次に卸業者に10%で卸します。
68,000円×10%=6,800円
6,800円-1,300円(原価)=5.500円/個の利益
卸業者は店に「15%で卸し→差益5%=3,400円/個の利益」
末端のお店はお客様が2個買ってくれたら1箱プレゼント!
と、こんな調子で、主におばあちゃん、おじいちゃん相手に商品をさばきます。
つまり、お店は68,000円×15%×3個分が原価となり、
36,000円で仕入れたものを136,000円で販売して、105,200円を手にします。
そんな業態があること自体をご存じない方が多いのですが、現在も世の中に沢山存在するのです。
価格設定は確かに自由かも知れませんが、この商売の場合、1,300円の原価の商品を実質1箱あたり45,000円で売るわけですから、何とも言いようがありません。
もちろん、中には驚くほど高い原価の製品もありますが、生き馬の目を抜くような商売にはしっかりとメスを入れるべきでしょう。
似て非なる信頼できる業者も中にはあるようですが、多くは弱者を相手にサプリメントや健康器具を用いてやりたい放題やっています。
ご家族との関わりが薄い、そんな老人に起こりがちなことです。
みなさんも機会があれば、おじいちゃんおばあちゃんのサプリメント、チェックしてあげてください。
サプリメントが高い理由について
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サプリメントが高い理由は「中身」だけではない
サプリメントも化粧品と同じように、似たような商品でも値段が数倍から数十倍も違うことがあります。
値段が高いからといって、それだけで「安全」「効果がある」とは言えません。パッケージが豪華だったり、広告が目立っていたりしても、それは中身の質とは別の話です。
ただし、値段が高くなる理由がすべて悪いわけではありません。
希少な植物由来のエキスや、抽出・精製に手間がかかる成分は仕入れ値自体が高くなりますし、他社があまり使っていない珍しい原料も、扱える業者が限られるぶん割高になりやすい傾向があります。
また、GMPという製造管理の基準を守っている工場で作られた商品は、管理の手間がかかる分、コストが上乗せされます。
こうした理由でコストがかかっている場合は、値段が高くても納得できるものです。
商材を選ぶときは、値段だけで判断せず「なぜこの値段なのか」を仕入れ先に聞いてみる、という視点を持っておくと安心です。
サプリメントの値段、原料費が占める割合は?
サプリメントの値段は、そのすべてが中身の原料費に使われているわけではありません。
通販で扱われる健康食品の場合、原価・広告費・その他の経費や利益が、大体3割ずつくらいに分かれているといわれています。
つまり、値段の多くは容器やパッケージのデザイン費、広告費、卸や小売を通るときの手数料に使われているということです。
さらに、同じ原料・同じグレードの商品でも、店頭で売られているものとオンライン限定のもの、直販のものとでは、間に入る業者の数や販売にかかる人件費が違うため、値段そのものが変わってきます。
「原料が良いから高い」とだけ考えるのは正しくなく、実際は売るためのコストの方が大きいケースが多いのです。
お客様から「なぜこの商品はこの値段なの?」と聞かれたときも、こうした背景を知っていると答えやすくなります。
安いサプリメントにも見落としがちな注意点がある
値段が高い商品だけに気をつければいいわけではありません。
値段が安い商品の中には、目的の成分がほんの少ししか入っていないものもあります。
日本では、成分がわずかでも入っていれば、その成分名をパッケージに書くこと自体はできてしまうため、成分名だけを見て「入っているから大丈夫」と判断するのは危険です。
実際、厚生労働省の資料でも、成分名の表示はあっても含有量の表示がない製品を調べたところ、その成分自体が検出されなかったという報告が挙げられています。
量の表示がない製品は、効果があるのかどうかも、安全なのかどうかも判断のしようがありません。
また、コストを抑えるために色々な成分を少しずつ配合している商品もあり、この場合、狙った成分が体に必要な量まで届いていないこともあります。
逆に、複数のサプリメントを併用しているお客様の場合は、同じ成分を重複して摂りすぎてしまうリスクもあるため、注意が必要です。
安いからというだけで仕入れを決めるのではなく、成分名だけでなく含有量まで書かれているかを確認する習慣をつけておくことも重要です。



