今回は近海で採れる魚とミネラルの関係について、少しばかり触れてみようと思います。
現在は漁業にも様々なハイテクが使われるようになりましたが、中でも有名なのは超音波を活用した「魚群探知機」ですよね。
音波が海中の魚の群れに当たり、音波の波が変形したところで魚群を探し当てるというものですが、その魚群探知機に頼る前に漁師さんたちは長年の感も働かせているはずです。
どんな条件の場所に貝や海老や魚などが多く集まるか?
おおよその見当をつけておられるはずです。
ではその見当、どうやってつけたらいいのでしょうか?
そこから考え始めると、意外に漁場も絞り込めるかもしれません。
なぜなら…「食べ物の無い所に魚介類は集まらない」からです。
ということで、食物連鎖をざっくりと追いかけていきましょう。
海では植物プランクトンを動物プランクトンが食べ、それらを小魚などが食べ、小魚を大きな魚が食べる…というように食物連鎖がおきています。
海での食物連鎖のはじまりが、植物プランクトンと言えるわけです。
その植物プランクトンの増殖には、実は山(森林)が大いに関与しているようです。
なぜなら、植物プランクトンに必要な養分(豊富なミネラル)は、森林・落ち葉・昆虫・微生物・雨・岩・土などによって、最終的に川に合流したり海底から湧き出したりしているからです。
樹木を伐採すれば落ち葉がなくなり、腐葉土がなくなります。
腐葉土がもたらす肥えた土には豊富なミネラルがありますが、土が痩せると微生物も減少し、それを食する昆虫や小動物も減少し、ミネラル自体も減少します。
となると、海に行き着くミネラル量は減少し、それを養分にしている植物プランクトンは生息し難くなるでしょう。
つまり近海で大漁旗の漁場を分析すれば、近くに豊かな山(森林)が聳え立ち、豊富なミネラルが川を通じて、あるいは湧き水として海に到達していることでしょう。
そうして考えると、本来なら人間も土から…海から…豊富なミネラルを手に入れることが出来たわけですが、陸の作物は化学肥料に邪魔され…海に辿り着くミネラル量の変化から生態系にも影響が…といった具合なのです。
人間ってなんなのだろう?
お金ってなんのだろう?
思わず考えてしまいますよね。
森も生き物です。
しっかり管理しないと先行きが怖いですね。
