乳がんは稀に男性にも発生すると言われますが、基本的に女性特有のがんといっていいのでは。
発症率が高く「がん」だけに、発見が遅れれば命を持っていかれることになります。
子宮頸がんなどは、昭和40年以降の発症率が格段に高くなっていることが分かってきています。
それと同時に、予防ワクチンも知られるようになって来ました。
それでも今ひとつ進まないのが、婦人科検診の受診率です。
医者からしてみれば、当たり前の行為でも、受診する側(女性サイド)には何かと不安や抵抗があることも理解できます。
もちろん、診察する側は単に仕事としてやっておられるにすぎませんし、お医者さんが悪いのかといえば決してそうでもありません。
ただ…事実だけを見つめれば、診察(検査)を嫌がる女性が少なくないということです。
その結果、約半数の女性が婦人科検診を受けておられません。
「不安がないから行っていない!」という人もいるかも知れませんが、「不安があるけど、行くのが嫌だから様子を見ている!」という人も少なくないのです…
もっと言えば、半数の受診者の中には、早期発見という意識で受診した人と、「不具合に不安を感じたから嫌だけど受診した!」という人がいるはずです。
つまり、「不具合だから仕方なく受診された方」と「受診しておられない(行きたくない)方」を合わせると、確実に過半数の女性が「婦人科検診にできるだけ行きたくない」そう考えておられるのではないでしょうか?
必要性は90%の人が認識されているだけに、残念な状況ではないかと考えてしまいます。
そして、このような事態に繋がる原因については、大よそ分かっているのではないでしょうか…
では、それらの抵抗感を無くすために、どんな策が講じられてきたでしょうか。
かりに早い時期から教育をしたからといって、完全に解決できる問題でもないような気がします。
思い切って核心の部分を言えば、医者とはいえ、男性に…というところが引っかかる方も少なからずではないのでしょうか。
もちろん、受診する側も頭では分かっておられるでしょう。
「でも嫌だ」と感じるのも無理からぬことではないでしょうか。
女医さんを増やすなど、出来ないのでしょうか?というかそもそも成り手が少ないでしょうか?
なり手が少ないという点では理解できるような気もしますが。
それでも、どうかならないものかと考えてしまいます。
こういうことをいうこと自体、偏見だと指摘されるかもしれませんが、こういった部分は性犯罪の取り調べ体制にもみられることで、生涯に及ぶ心の傷を負った被害者に対して、かなり配慮に欠けた体制で聞き取りが行われたり、裁判においても進行する側の余りの配慮の無さに事件そのものと匹敵するほど、二重、三重の苦悩を経験された被害者も少なくないはず…
話はあらぬ方向に進んだかと思われますが…
これは、婦人科検診にあっても、例えば性犯罪被害者の取調べにあっても、受診者や被害者の精神的な負担をどこまで慮ることが出来るか?それによっては全部とは言いませんが、幾ばくかを解決することが出来るのではないか?そう思うわけです。
そこまで配慮しなくても、「病院だから!」「取調べだから!」と割り切ることが出来る人もいるかもしれません。
しかし、そうはいかないから、このような実情なのではないでしょうか…
何といいますか…表現しがたいのですが、この部分をもっともっと大切に考えて、一欠けらの不安をも打ち消してくれる。そんな医療体制を完備いただきたいと思います。
私事ですが、男でも病院では色んな経験をしています。
手術前後には、いろんな意味で恥ずかしいはつき物ですが、しびんにおしっこが出ず、婦長さんと見習いさんから尿管に管を通されたこともあります。
しかしそんなときの、看護士さんのたった一枚の毛布の掛け方、たった数センチのデリカシーってあると思います。
堂々としておられる。しかし実に配慮深い… これ最高です!
「忙しくて、いちいちそんなことは気にしていられない!」現場からはそんな声も聞こえてきそうですが、さり気ない思いやり、当たり前に出来る人もおられます。
婦人科検診もどのようにしていくか、もう少し踏み込んでお考えいただければ、受診率向上に繋がるのではないでしょうか。
とはいえ、定期健診に勝るものなし。
その答は変わりようがありません。
