TVなどで流れる「洗い上がりもしっとり…」といったフレーズ、耳にしたことはありませんか?
ある意味、女性の弱点をズバリ突いています。
なぜなら、女性の3分の2程度が乾燥肌で悩んでおられるからです。
なぜ乾燥するか?
これについては以前もお話しましたように、皮脂量が不足している、乾燥しやすい場所におられるなどが大きな原因です。
ただでさえ不足している皮脂を洗顔で取り去れば、洗い上がりからの数十分はお顔がパンパンに突っ張って、極度の乾燥を感じてしまうのも当然でしょう。
そこで、その不快感、その不安感、この2つを取り除く商品が出来るなら、きっと売れる!
当たり前の倫理であることは分かります。
しかし、これは究極の対処療法にすぎません。
つまり、これは西洋医学的な考え方であり、突っ張っているからしっとりするものを与える!という対処であり、「なぜ突っ張るのか?→皮脂が不足」「どうしたら皮脂が少しでも復活するか?」といった点をはなから無視しているのです。
とはいえ現実的な話をすれば、しっとり成分を与えないと使用感が悪いと言われ物が売れない!
ここにも洗顔料の難しいところがあります。
何より、汚れがしっかり取れているかより、洗い上がりのしっとり感を重要視する向きが強く、本来洗顔料に求められる機能がしっとり成分を混在させることにより、低下しがちになると思うのです。
イメージしてみてください!しっとり成分はヒアルロン酸のような保湿剤です。
これらは分子量が大きく、皮膚の表面ではたらく成分です。
そうです、これらの成分が洗浄後も残っているからしっとりするわけです。
しかし、よくよく考えてみると…洗顔して濯いだとき、このしっとり成分だけが肌上に残り、それ以外の汚れだけが洗い流されたのでしょうか。
しっとり成分がお肌の蓋になり、汚れなどを毛穴に封じ込めていたり。
あるいは、そのしっとり成分に混ざって、汚れなども一部残っているのではないか。
つい、そんな想像をしてしまいます。
都合が悪いものだけきれいさっぱりお肌の上からなくなり、都合がいいものはお肌の上に残る。
本当にそうなのでしょうか?
そこで、マイクロスコープで洗顔後のお肌を覗いてみたところ、毛穴の中にいっぱい汚れが残ったままの画像に驚きました。
※製品力と使い方によって結果はおおいに異なると思います
突っ張り感は洗顔後の工程で対処できます。
しかし洗顔後のしっとり感があっても、汚れが取れていないことが大問題なのですし、後にトラブル肌に繋がっていくのも大問題です。
洗顔料は商品のグレードを示す大切な要です。
洗い上がりの使用感も大切ですが、汚れ落ちと成分的な安全性。
プロとしてはこっちの方が先決事項なのです。
洗顔料の真価は洗浄力と安全性で決まる、そう考えています。
