今回は、前置胎盤(ぜんちたいばん)についてです。
前置胎盤とは、子宮の出口 (子宮口) 寄りに胎盤ができ、 出口を塞いでしまっている状態です。
前置胎盤には3つのタイプがあり、子宮口をすっかり胎盤が覆ってしまう 「全前置胎盤」、一部分を塞いでいる「部分前置胎盤」、 子宮口の端だけに掛かっている 「辺縁 (へんえん) 前置胎盤」に分類されます。
いずれも子宮壁から胎盤が剥がれやすく、痛みのない出血を繰り返したり、お産のときに大出血を起こすリスクがあるのが特徴です。
現在は超音波検査で早期に判明するため、適切な処置が可能です。
また、妊娠週数が進んで子宮が大きくなるにつれて、胎盤の位置が上方に移動して解消されることもあります。
胎盤が赤ちゃんの通り道を塞いでいる場合は、基本的に帝王切開となります。
以前は辺縁前置胎盤で自然分娩が検討されることもありましたが、現在は安全性を最優先し、どのタイプでも帝王切開が選択されるケースが多くなっています。
