今回は、高プロラクチン血症についてです。
子のプロラクチンとは、脳の下垂体前葉という6種類のホルモンを作り出す部分から出るペプチドホルモンの1種で、 その働きは下記の通りです。
- 乳腺の発達を促進し、 乳汁を分泌
- 母性本能に関連
- 構造が成長ホルモンに似ており、 様々な生理活性を有する
ホルモンの分泌が異常に亢進して、乳汁分泌・無排卵月経などを起こすようになったものを「高プロラクチン血症」といいます。
高プロラクチン血症は、妊娠したことがないのに母乳が出てくる、 脳下垂体に腫瘍がある場合には、頭痛、 吐き気やめまいといった症状があり、そのほか視野の狭窄も起こります。
20〜30代の女性に多く、男女比はおよそ1対8。
腫瘍は良性で、悪性であることは極めて稀です。
プロラクチンの血中濃度の正常値は、およそ15ng/ml以下ですが、 高プロラクチン血症では、これが異常高値を示すようになります。
プロラクチンが多量に分泌されると卵巣での排卵が抑えられてしまい、 その結果生理が止まってしまう場合が往々にしてあるのです。
プロラクチンの分泌がさらに増加すると、 生理が止まるだけでなく、子供を出産したことがないのにお乳が出てくるということになります。
【高プロラクチン血症の原因】
- 脳腫瘍 (プロラクチノーマ)
- 流産・中絶後
- 薬剤によるもの
- 原因不明
このような原因が元でプロラクチンの血中濃度が上がり、 授乳中と同じような卵巣 への抑制が働く事により、不妊 (排卵障害・ 無月経)に結び付くと言われていますが、その多くは原因不明でよくわかっていないことが多いです。
また、脳の下垂体のプロラクチンを分泌する細胞から腫瘍が発生し、 授乳とは関係なくプロラクチンを過剰に分泌し続けるものが、脳腫瘍 (プロラクチノーマ)です。
原因の中で、最も気を付けなければなりません。
