今回は、絨毛癌 (じゅうもうがん)についてです。
【絨毛癌(絨毛上皮腫)の症状】
不正性器出血や帯下の増量、 子宮、卵巣の腫大や腹腔内出血による下腹部痛、妊 娠悪阻(にんしんおそ) (つわり)、肺への転移により、胸痛、咳(せき)、 血痰 ( けった ん)、呼吸困難が起こる。
【絨毛癌(絨毛上皮腫)とは】
胎盤(たいばん)は、子宮と胎児との間でガスや栄養・老廃物を交換する器官で、母体由来の細胞と胎児由来の細胞からできており、 その胎児由来の細胞の中で母体 に接する部分にあるのが絨毛細胞です。
絨毛細胞が癌化したものを、絨毛癌といいます。
40代以上の女性に多いといわれ、ほとんどの絨毛癌は妊娠の後に発生します(妊娠性絨毛癌)。
大部分は子宮に病巣をつくりますが、 肺などの転移巣だけが認められて子宮に病変 が見つからないこともあり、まれに妊娠とは無関係に卵巣や精巣にある生殖細胞か ら絨毛癌が発生することもあります (非妊娠性絨毛癌)。
絨毛癌は、肺、膣、 肝臓、脳などに血行性転移を非常に起こしやすいため、かつては致死的とされてきました。
しかし、 近年では化学療法により大部分が治癒するようになりました。
【絨毛癌(絨毛上皮腫)の原因】
妊娠性絨毛癌は、 約半数が胞状奇胎後に、4分の1が正常妊娠後に、 残りの4分の1が流産や子宮外妊娠後に発生します。
逆に胞状奇胎の中の約20%が侵入胞状奇胎や絨毛癌になるため、 胞状奇胎の治療後は定期検診が重要です。
