≪ T3 (トコトリエノール)の肌と心と体に対するはたらき ≫
T3(トコトリエノール)の「肌」への作用
T3(トコトリエノール)はTP(トコフェロール)より40~60倍の抗酸化活性力を有しており、T3は局所塗布であっても経口摂取であっても、体に取り込まれると皮膚の最上部である角質層に優先的に蓄積され、皮膚表面に均一に分布することが明らかになっている。
12週間に亘って健康人16名(女性10名、男性6名)にT3(200mg/日)とTP(200mg/日)を摂取してもらったところ、摂取前の肌においてT3はごくわずかしか検出できなかったが、12週間後の肌におけるT3濃度は有意に上昇し、その一方、肌のTP濃度は摂取前と12週間後で有意差は見られないという結果が得られた。つまり、皮膚の防御作用にはTPではなく、より高い抗酸化力を持つT3を必要としていることが示唆された。
●紫外線に対する皮膚損傷治癒作用と美白作用
●角質層蓄積と皮膚損傷治癒作用
●メラニン色素沈着・抑制(美白)作用
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● チロシナーゼ産生・働きを抑制(δ-T3の美白作用)
UVB照射(1分間)によるメラニン合成細胞での チロシナーゼ産生におけるトコトリエノールの効果

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T3(トコトリエノール)の「心」への作用
●心への効果-神経保護作用
①T3は不飽和側鎖を有しており、脳や肝臓といった飽和脂肪酸からなる脂肪層組織へ浸透しやすい、②T3は効率よく再生される、③T3は細胞膜を移動しやすく脂質ラジカルと近づきやすい、④T3は脳組織に豊富に含まれる多価不飽和脂肪酸(PUFA)の酸化を抑制する、⑤炎症原因で神経変性疾患因子のフリーラジカルと活性酸素・窒素種の捕捉に有効である。
●アルコール性神経障害の予防効果(ラット検証)
TPとT3による10週間の検証の結果、T3でより強力なアルコール性神経障害に対する良好な改善結果が示された。
●家族性自律神経異常症(FD)の改善
T3を摂取後、3~4ヵ月に、患者の約80%において顕著な発作回数の減少(50%以上)があった。T3療法は長期の臨床展望とFDを認める患者の生存率を改善する可能性が示された。
T3(トコトリエノール)の「体」への作用
●抗酸化-体脂肪減少・放射線保護・抗がん作用
TPとは異なるT3の特性として、腫瘍形成と密接な関係にある炎症性転写因子NF-kB、哺乳類DNAポリメラーゼ、タンパク質チロシンキナーゼの抑制作用やHMG-CoA還元酵素阻害作用、癌、骨吸収、糖尿病、心血管疾患の予防・治癒に対するT3、特にDMT3の潜在能力は計り知れないことが少ない報告の中からでも垣間見えてくる。
●抗酸化作用
ビタミンE8種類似体の酸素ラジカル吸収能(ORAC)評価の結果、T3類似体の方がTP類似体よりも高いORAC値を示した。
●中性脂肪・コレステロール低下作用
1日当たり100mgのγ-T3とδ-T3の経口投与によってLDLコレステロールは20~25%、トリグリセリドは15~20%減少することが確認されている。またこの臨床試験でコレステロールとトリグリセリド減少に必要なγ-T3とδ-T3の摂取量は75~100mg/日であることが判明した。さらに、2010年にも別の試験でγ-T3とδ-T3のトリグリセリド低減効果が立証されている。脂質異状患者20名による人のプラセボ対照試験でもγ-T3とδ-T3による120mg/日の経口投与によって血清トリグリセリドの28%減少が確認された。
●放射線保護作用(ラット検証)
●抗癌作用(ラット検証)
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シミ・くすみ・シワ・たるみ・キメ・他

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