
しかし、そんな機能性成分も、近年、製造過程の問題から製品化の後、消費者に悪影響を及ぼす様々な問題が判明してきています。
・機能性成分が劣化する ・消化分解により、目的外物質に変化してしまう ・吸収率(生体利用)のエビデンスが不足している 中でも非常に恐ろしいことは、製品化する際に配合したはずの機能性成分が、製品化の後の抜き打ち検査では「申告した想定量に満たない」という結果があちらこちらで出てきていることです。 つまり配合した成分が製造時(打錠を作る際の熱や圧力)あるいは製造後(商品として保管している時)に劣化しているということなのです。 |
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つい最近までお茶の間で目にしてきた「高○圧に効果がある」として「トクホ認定」を受けていた某サプリメントのCM、ここに来てピッタリ止まってしまったことをみなさんご存知でしょうか。 有名芸能人を複数起用してのCMでしたが、関与成分の含有量が記載値に満たず、その事実の公表も怠っていたとして、トクホの表示許可が取り消されたものです。 これはあくまでトクホ取り消しの話題ではありますが、トクホでなくともサプリメントにも機能性成分を配合することはあるわけですから、製品化した後の機能性成分の劣化についても、製造者ならびに販売者は責任を追及される時代になってきているものと感じています。 |
知らなかったでは済まされない機能性成分の劣化問題と同じく、消化分解、吸収、生体利用能といった部分とも真剣に向き合い、サプリメントを製造・販売していかねばなりません。 原材料の性能(優位性)の差別化として、その原料に含まれる成分の数、或いは濃度、配合量、成分のナノ化などが謳われてきましたが、販売者は今後(近い将来)、これらを語る以前に、「劣化」「消化分解」「吸収性」「生体利用能」について問われ、その証明(エビデンス)を求められるようになるのです。 劣化する成分も吸収しない成分も、飲まなかったのと同じなのですから。 |
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